第10回、取材するのは運営会社自身。
経営者が、何を持ち、なぜ選び、会社の支払いをどう設計しているのか。
BIZCRE EXECUTIVE SERIESでは、9社の経営者・事業者にその判断を聞いてきた。第10回は、BIZCREを運営する会社自身を取材対象にする。
他社のカード構成を記録するなら、自分たちの構成も同じ基準で記録する。何を決済しているのか。なぜ、そのカードで足りているのか。どのカードを、会社に持たせる必要がなかったのか。
そして、経営者個人は、なぜセンチュリオンを目指したのか。
BIZCRE運営会社への取材
01 / PERSONAL GOAL
個人では、
一番上を目指した。
代表者は、個人カードとしてアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードを保有している。センチュリオンを目標にした理由は、事業上の必要性だけではない。個人として、より高いカードを目指したかった。
プラチナ・カードからセンチュリオンまでには、7年を要したという。この期間を、カードの取得難易度や利用額の話として扱う必要はない。
カードが人生を保証するわけでもない。高いカードを持つことが、経営者として上であることを意味するわけでもない。
それでも、個人として目標を持ち、それを長い時間をかけて達成することには意味があった。センチュリオンは、会社のために必要だったカードではない。代表者自身が、持ちたかったカードだった。
CURRENT OFFICIAL CONDITIONS
会社の実務用カードの、現在の公式条件を確認する。
取材内容とは分離し、カードDBで確認した公式情報を掲載しています。
アメリカン・エキスプレスは、カードの利用可能額について、一律の制限ではなく、会員ごとの利用状況等に応じて設定・変動すると案内しています。実際の利用可能額は、アプリまたはウェブで確認が必要です。
複数のアメリカン・エキスプレス・カードを持つ場合のポイント合算は、所定の設定・条件により扱いが異なります。本記事で扱うポイント合算は、BIZCRE運営会社代表者の利用設定と体験です。すべての会員・カード構成に当てはまるものではありません。
ANAマイルへの移行条件、ポイント合算、ETC追加カード、Suicaチャージの可否・ポイント加算対象などは変更される場合があります。公開時点の公式情報を確認してください。
BIZCRE運営会社への取材
02 / BUSINESS GREEN
会社には、
ビジネス・グリーンで十分だった。
一方、会社で使うのは、アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カードだ。不動産業では、日々の支払いがある。物件の管理や移動に関わる支出。Suicaへのチャージ。従業員用に発行する複数のETCカード。細かな経費を、会社の決済としてまとめること。
会社のカードに求めたのは、個人カードと同じ象徴性ではない。必要な支払いができること。ETCや日常の経費を管理できること。実務に必要な機能が揃っていること。
その条件に対して、ビジネス・グリーンで不便はなかった。個人ではセンチュリオンを持つ。しかし、その価値を会社のカードにも求める必要はなかった。会社には、グリーンで十分だった。
BIZCRE運営会社への取材
03 / SEPARATE ROLES
会社の実務と、
個人の理想は別にしていい。
個人では、アメリカン・エキスプレスのほか、三井住友カードやJCBを含む複数のカードを保有している。個人の支払いには、複数の使い方がある。
一方で、事業用のカードはアメリカン・エキスプレスに集約している。複数のビジネスカードを持つことが、必ずしも合理的とは限らない。会社の支払い構造が複雑でなければ、カードを増やすほど管理は増える。
BIZCRE運営会社の場合、事業用の決済はビジネス・グリーンを中心にまとめることで足りている。個人では選択肢を持つ。会社では、必要な一枚に絞る。
この二つは矛盾しない。むしろ、個人の理想と会社の実務を混ぜなかったからこそ、それぞれのカードの役割が明確になった。
BIZCRE運営会社への取材
04 / POINTS
ポイントは、
追いかけるものではなかった。
代表者の設定では、個人カードとビジネス・グリーンで貯まるメンバーシップ・リワード®のポイントを合算している。ポイントは、日々の意思決定の中心ではない。
使うために細かな決済を組み替えるのではなく、日常の支払いを続けるなかで、気づけば貯まっているものとして扱っている。貯まったら、使う。その使い道の一つが、ANAマイルへの移行だ。
ただし、ポイント制度やマイル移行条件は変わる。過去には、ANAマイルへの移行上限が設けられたことで、ポイント活用への向き合い方も変わったという。メンバーシップ・リワード・プラスに登録している場合、現行規約ではANAマイレージクラブへの年間移行上限は40,000ポイント=40,000マイルとされている。
だから、ポイントを事業設計の中心には置かない。制度が変わっても、会社の支払いが止まらないこと。必要な経費を、無理なく処理できること。先に見るのは、そこだった。
BIZCRE運営会社への取材
05 / SPEND LIMIT
利用可能額も、
「無制限」ではなく実務の条件として見る。
アメリカン・エキスプレスのカードには、利用可能額が一律に固定されていないという特徴がある。ただし、それは、いつでも好きなだけ使えるという意味ではない。利用可能額は、カード会員ごとの利用状況や支払い実績などに応じて設定・変動する。
BIZCRE運営会社にとって重要だったのは、数字の大きさを誇ることではない。不動産業の実務で必要になるETC、Suicaチャージ、日常的な支払いを、事業用のカードで無理なく処理できることだった。
会社の成長に合わせて、より上位のビジネスカードへ移る判断もあり得る。しかし、現在の支払い構造では、グリーンから変える必然性はない。上位カードを持てるかではなく、今の会社に必要か。その問いに対する答えが、ビジネス・グリーンだった。
BIZCRE運営会社のカード構成
PAYMENT STRUCTURE
個人の理想と、
会社の実務を分ける。
個人の目標は個人のもの。
会社の一枚は、実務のために選ぶ。
会社の実務用
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カードアメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード
- 複数のETCカード
- Suicaへのチャージ
- 日常の経費
- 会社の決済を集約
ビジクレ編集部の整理
BIZCRE ANALYSIS
経営者の理想と、
会社に必要なカードは同じではない。
この事例には、第01回のM株式会社と共通する考え方がある。代表者のカードと、会社のカードは別の役割を持つ。ただし、第10回は運営会社自身が、その考え方を開示する回だ。
- 01
個人の目標を、会社の必要条件にしない。
個人としてセンチュリオンを目指すことと、会社に同等のグレードが必要かは別の話だ。
- 02
会社のカードは、支払い構造で決める。
ETC、交通系電子マネーへのチャージ、日々の経費。必要な決済を一枚で処理できるなら、カードを増やす必要はない。
- 03
利用可能額は、固定スペックではない。
カードの券種だけで判断せず、自社の利用状況と支払い実績に照らして、必要な決済ができるかを見る。
- 04
ポイントは、事業の主役でなくてよい。
ポイントを細かく最適化しなくても、日々の支払いを整えた先に、使えるポイントが残ることはある。
- 05
制度が変わる前提で、カードを持つ。
マイル移行や優待の条件は変わり得る。変わる制度に会社の運営を依存させず、使える間に使うという距離感も一つの判断だ。
個人では、一番上を目指した。
会社では、グリーンで十分だった。
BIZCRE運営会社がカードに求めているのは、
その二つを混同しないことだった。
CURRENT OFFICIAL CONDITIONS
会社の実務用カードの、現在の公式条件を確認する。
取材内容とは分離し、カードDBで確認した公式情報を掲載しています。
アメリカン・エキスプレスは、カードの利用可能額について、一律の制限ではなく、会員ごとの利用状況等に応じて設定・変動すると案内しています。実際の利用可能額は、アプリまたはウェブで確認が必要です。
複数のアメリカン・エキスプレス・カードを持つ場合のポイント合算は、所定の設定・条件により扱いが異なります。本記事で扱うポイント合算は、BIZCRE運営会社代表者の利用設定と体験です。すべての会員・カード構成に当てはまるものではありません。
ANAマイルへの移行条件、ポイント合算、ETC追加カード、Suicaチャージの可否・ポイント加算対象などは変更される場合があります。公開時点の公式情報を確認してください。
COMPARE AND CALCULATE
会社の支払いに必要な条件を、 ビジネス・グリーンで確認する。
ETC、日常経費、追加カード、利用可能額の考え方を、現在の公式情報で確認します。
DISCLOSURE
取材について
本記事は、BIZCRE運営会社を取材対象とした特別回です。カード保有状況、利用場面、ポイント利用、カードを選ぶ考え方は、代表者自身の一次情報をもとに構成しています。
本記事は、センチュリオンの取得難易度、招待経路、審査、利用可能額、保有者の優劣を扱いません。また、個別の会計・税務処理を推奨するものではありません。
掲載カードに関する広告・提携関係がある場合は、公開時に該当箇所で明示します。
