法人カードの価値は、年間にいくら決済するかだけで決まるのだろうか。
東京都内に拠点を置き、リフォームと火災保険申請サポートを展開する株式会社GLC。従業員数は3名。
広告費や大規模な仕入れを毎月カードで決済する会社ではないという。
それでも、カードがなくても困らない会社ではなかった。
全国各地へ移動する担当者を支えるETCカード。現地で必要になる細かな物品や消耗品。インターネット上での予約や決済。
一件ずつの金額は、会社全体から見れば大きくないかもしれない。しかし、一つでも利用できなければ、移動や現場の準備が止まり、日常業務へ直接影響する。
株式会社GLCが使っているのは、アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード。
田代氏がカードに求めていたのは、ポイントを細かく最大化することではなかった。全国を移動し、必要な物を購入し、日々の仕事を滞りなく進めること。
ポイントが貯まっていることは把握している。だが、業務を回すことと比べれば、ビジネスカードにおいては誤差に近い。田代氏の話からは、そのような判断が見えた。
田代氏への取材
01 / NATIONWIDE MOBILITY
会社の人数は少なくても、
移動する範囲は全国だった。
株式会社GLCの従業員数は3名。一方で、担当者が活動する範囲は会社の所在地周辺だけではない。住宅の調査やリフォームに関する業務で、全国各地を移動する。
そこで頻繁に使われるのが、ETCカードだった。移動する担当者をカバーするため、複数のETCカードを発行している。法人カードの役割は、高額な商品を購入することだけではない。担当者が必要な場所へ移動し、仕事を始められる状態をつくることも、重要な役割になっている。
田代氏への取材
02 / DAILY PAYMENTS
カード決済が多くないことと、
カードが重要でないことは違う。
交通費以外のカード決済は、それほど多くないという。リフォーム工事に関する主要な支払いも、請求書と銀行振込が中心になる。
しかし、現場では細かな物品や消耗品が必要になる。移動中に必要になる支払い、インターネット上でしか完結しない決済もある。金額では小さく見える決済が、実際には日々の業務をつないでいる。
田代氏への取材
03 / ETC AS INFRASTRUCTURE
カードの特典より先に、
全国を動ける状態をつくる。
株式会社GLCで特に利用頻度が高いのは、ETCカードだという。担当者が別々の地域へ移動する場合、一枚のETCカードを共有するだけでは運用しにくい。
必要な担当者が、必要な車両で移動できるようにする。そのために複数のETCカードを持つ。この会社にとって、ETCは付帯サービスの一つではない。全国で業務を行うための移動インフラに近い。
田代氏への取材
04 / KEEPING WORK MOVING
高額決済より、
細かな決済を確実に通す。
カードが使われるのは、高速道路だけではない。現場で必要になる細かな物品や消耗品。出張や移動に伴う予約。オンラインでのサービス利用。
会社の主要な取引は請求書払いであっても、日常業務の隙間にはカードでなければ処理しにくい支払いが残る。これらを一つずつ見ると、大きな金額ではない。しかし、カードがない状態を想像すると、業務への影響は決して小さくない。
田代氏への取材
05 / POINTS COME AFTER
貯まっていることは知っている。
使い方は、これから考える。
田代氏は、ポイントをまったく見ていないわけではない。ポイントが貯まっていることは把握している。ただし、どの交換先が最も有利か、どの特典へ充当するか、どのカードへ決済を寄せるかまで細かく設計しているわけではないという。
まず必要なのは、全国を移動し、現場で必要な支払いを済ませ、業務を滞りなく進めること。ポイントの使い道は、その後に考えればよい。忙しい事業運営の中では、ポイントの最適化が最優先事項になるとは限らない。
田代氏への取材
06 / COMPANY MONEY
会社の支払いを、
個人の買い物と同じ基準では考えない。
個人でカードを使う場合、ポイントや優待は分かりやすい価値になる。貯まったポイントを何に交換するか。旅行や買い物にどう使うか。年会費に対して、どれだけ得をしたか。
一方、会社のカードで先に問われるのは、支払いによって業務が進むかどうかである。移動できるか。必要な物を購入できるか。オンライン決済を完了できるか。経費として確認できるか。
会社のお金と個人のお金では、同じカードであっても評価の順番が異なる。株式会社GLCでは、ポイントより先に、業務を支える決済手段としてカードを見ていた。
ビジクレ編集部の整理
BIZCRE ANALYSIS
カードの価値は、
止まったときの業務影響で考える。
株式会社GLCは、カード決済額の大きい会社ではない。主要な工事代金や取引先への支払いは、請求書と銀行振込が中心になる。
それでも、法人カードの業務上の重要度は高い。全国を移動するためのETC、現場で必要になる物品や消耗品、インターネット上の予約と決済。一件ごとの金額が小さくても、利用できなければ業務に支障が出る。
法人カードの必要性を、年間決済額だけで測ることはできない。どれだけ使うかではなく、その決済が止まったときに何が止まるのか。株式会社GLCの事例は、カードの価値を業務への依存度から考える必要があることを示している。
ポイントは、
決済が終わった後に貯まる。
株式会社GLCが先に見ていたのは、
その決済で仕事が進むかどうかだった。
CURRENT OFFICIAL CONDITIONS
現在の公式条件を、1枚で確認する。
取材内容とは分離し、カードDBで確認した公式情報を掲載しています。
COMPARE AND CALCULATE
全国移動と日常経費を支えるカードを、
自社の条件で確認する。
ETCカード、追加カード、利用可能額の公式表現を確認し、全国移動と日常の決済に必要な条件を整理できます。
DISCLOSURE
取材について
本記事は、株式会社GLCの田代氏への取材内容と、同社の公開情報を基に、ビジクレ編集部が構成しています。会社名、所在地、業種、従業員数は公開許諾を確認した範囲で掲載しています。
全国での移動、複数のETCカード、カード決済を必要とする業務上の場面は取材で確認した範囲の運用事実です。個別の利用額、ETCカードの発行枚数、支払い先、利用可能額は公開していません。
商品条件は取材内容と分離し、公開時点でカードDBに確認された公式情報を掲載しています。ETCカードの発行条件・費用、追加カード、利用可能額は公式条件ブロックを確認してください。
本記事への掲載は、ビジクレのカードランキング、適合指数、比較結果に影響しません。

